排水口の金属は腐食する可能性がある

実家のマンションの築年数は私の歳と同じである。時々メンテナンスをしているようだけど、さすがにそれだけではカバーしきれないくらい劣化しているそうだ。外観しかり、見えない配管しかり。建設したばかりの頃は、当時最先端のマンションということで羨望を受けていたそうだけど、寄る年波には勝てないものだ。同じ歳の人間としては、聞いていて耳が痛い。見た目の衰えはもちろん、最近疲れやすくなったり、眠りが浅かったりと内的な衰えも感じている今日この頃である。だからマンションの不備は、何だか他人事とは思えない。

こないだもマンションで水漏れ騒ぎがあったそうだ。両親が住んでいるのとは別の部屋だったそうだけど、何でも台所の排水溝の金属が錆びてしまい、腐食したところから穴が開いてしまったらしい。恐らく他の家でもその可能性があるので、大規模な排水溝工事が近々行われるとのこと。実家に遊びに行けなくなってしまい、子供たちも残念そうだった。だけど大事になる前でよかったかもしれない。両親も歳を取ったとはいえ、まだまだそのマンションには住むことになる。早めのメンテナンスは大事だ。

それは排水溝に限った話ではなく、人間にも当てはまるかもしれない。私の次の健康診断では、今までの内容に加え、様々な項目が追加されることになった。私の体もそれだけメンテナンスが必要だということである。どこか故障はしていないか、修理したほうがいいところはないか、今から結果が楽しみなような、恐ろしいような気持ちでいっぱいだ。