洗濯機でも排水口は詰まる!

「エビで鯛を釣る」の反対のことわざってあるのだろうか。小さな出費で大きな利益を得るの反対、つまり、小さな利益のために大きな出費をする、みたいな。ないなら私が作ろうと思う。「糸くずフィルターをケチって洗濯機を失う」これはまさに我が家で起きたことだ。

洗濯機の糸くずフィルターに穴が開いていることは、気づいてはいた。最初は小さな穴だったのが、だんだん大きな穴となり、やがて糸くずフィルター自体が糸くずみたい、っていうレベルにまで達してしまったのである。

すぐにメーカーに問い合わせて新しいものを調達すればよかったものを、ものぐさでケチな私は動こうとはしなかった。糸くずフィルターがないところで、別に洗濯はできるし、そんなゴミなど水と一緒に排水溝に流してしまえばいいのだからと思ってしまったのだ。きっとそんな私に洗濯機の神様が鉄槌を与えたのだと今となっては思う。

ある日突然洗濯機が動かなくなってしまった。排水しようにもうんともすんとも言わないのだ。私はメーカーに連絡して、修理屋さんに来てもらった。ところが洗濯機を調べるなり、「奥さん、糸くずフィルターちゃんとつけなきゃだめですよ」と怒られてしまった。今までの洗濯で出たゴミが排水溝につまっているのだと言う。えぇ?そんなことで詰まっちゃうの?と驚いていると、さらに驚くことを告げられた。「この洗濯機はもう、だめですね…」えっ!?どうやら私が糸くずフィルターをつけなかったせいで溜まったゴミが排水溝に詰まり、そのせいで洗濯機までやられてしまったのだそうだ。そんなことってある?治せないこともないけれど、買った方が安いという話を聞き、私はすぐさま買い替える方を選ぶことにした。まだあと10年は頑張ってもらおうと思っていたのに…。

まさに「糸くずフィルターをケチって洗濯機を失う」だ。新しい洗濯機が来たら、絶対に糸くずフィルターは大切にしようと思う。
散水用品|株式会社タカギ